KADOKAWA
クライアントの課題
『SHOE DOG 靴にすべてを。』はナイキの創業者フィル・ナイトの自伝で、すでにアメリカではベストセラーになっている翻訳書です。発売前から高い注目を集めることは予想されていましたが、発売直後の売れ行きで販売部数を伸ばすには、書店でのコーナー確保に向けて「書籍の世界観が伝わり、話題になるような宣伝物」が必要でした。
課題解決のアプローチ
ビーワークスでは課題ヒアリング後、書籍の内容と世界観の把握、書店宣伝物のリサーチなどを行い、企画とデザインのコンセプト策定を行いました。ナイキのブランドイメージを念頭に置きつつ、いかに書店で目立つか、一目見ただけで世界観を伝えることができるか、モックアップなども作成しつつ検討を重ねました。
その結果、提案したコンセプトが「熱狂的に面白い、新しいビジネス書という世界観が伝わるもの」。これを「巨大書影から物語のビジュアルが飛び出した販促物」「シューズボックス型の書籍展示ケース」「ナイキ社創業の歴史を感じさせるクラシックなポスター」の各種にまとめました。
「巨大書影から物語のビジュアルが飛び出した販促物」は、書影からだけでは伝わり切らない、本書の熱量やストーリーを、キービシュアルやキーワードが飛び出す形で表現しています。
「シューズボックス型の書籍展示ケース」は、書店にあるはずのない靴箱が出現する意外性と、靴のメーカーであるナイキと 「SHOE DOG(靴職人)」であるフィル・ナイトを象徴する販促物として、キャッチコピーも含めて提案を行いました。
「ナイキ社創業の歴史を感じさせるクラシックなポスター」は、クラシック案のほかに、迫力あるコピー案もデザインしています。
そのほかに、拡材にもノベルティにもなるTシャツや缶バッジも制作しています。
プロジェクトの成果
書店の特性に合わせて、各種宣伝物を使い分けながら営業活動をしていただいた結果、発売前重版につながり、発売一週間で10万部、2018年5月現在で20万部突破という好セールスを記録しました。そして2018年5月、その年を代表するビジネス書に贈られる「ビジネス書大賞2018」の「大賞」を本書が受賞しました。
また、『SHOE DOG 靴にすべてを。』と並ぶ売れ行きを誇る同社『LIFE SHIFT』との併売BOXの企画提案、デザイン~印刷手配も行いました。紙の素材と特色の製版にこだわり、書店店頭で存在感を発揮しています。
今回のご提案内容に留まらず、本書の魅力を伝えるアイデアを東洋経済新報社様と継続的に企画・制作しています。
お客さまの声
デザインクオリティと、他に類を見ないシューズボックスなどのアイデア、提案力が素晴らしく、弊社として過去最高といえる書店を通したお客様とのコミュニケーションを『SHOE DOG 靴にすべてを。』で実現することができました。弊社のニーズをうまく吸い上げていただき、コミュニケーション技術も高い皆さまで大変有り難かったです。
発売から現在に至るまで、さまざまな販促物において一貫して高いクオリティのデザインで、トータルでイメージ創出することができております。
また、年初からフレッシュマンシーズンにかけて書店で展開した『LIFE SHIFT』との併売BOXでは、弊社の課題解決に向けたビーワークスの素晴らしいデザイン力、ディレクション力によって、両書とも高い実売実績を上げることができました。ビーワークスの皆さま同士のチームワークも良く、ご一緒にお仕事させていただいて、大変楽しくいつもすがすがしい気持ちです。
皆さまの卓越したプロフェッショナリズム、高いクリエイティビティに心から感謝しております。
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