『楽しく学ぶ 小学生の地図帳』
1920年から文部省検定済地図帳を発行し、現在もトップシェアを誇る帝国書院の『小学生の地図帳』が、発行からちょうど100年目にあたる2020年度に生まれ変わりました。
ビーワークスでは、小学校3〜6年生を対象にした『小学生の地図帳』の本体デザイン・図版作成、さらに教員向けのパンフレットデザイン、Webサイト・紹介動画の制作を担当しています。

クライアントの課題
学習指導要領の改訂によって、2020年より地図帳を使用する学年が小学校4〜6年生から3〜6年生に変更されました。
「大改革」とも称されるこの改訂に伴い、小学生向け地図帳においても主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の導入や、より親しみやすく・わかりやすい誌面づくりを目指す必要があり、デザインを含めた全面的な改訂が求められていました。
課題解決のアプローチ
課題に対応すべく、ビーワークスでは「見やすさ・わかりやすさ」を主眼としたデザインを心がけました。
ユニバーサルデザインを採用し、文字の書体や大きさを既存の教科書よりもより見やすく読みやすくなるように配慮しました。
また、地図には必要な情報が多いので、タイトルなどは他に埋もれないよう輪郭をハッキリとさせつつ、地図情報自体をつぶさないようサイズ感の調整などを行っています。
また、教員向けの各種宣伝物(Webサイト・パンフレット・動画)についても、多忙な先生方が知りたい情報にいち早くアクセスできるよう、統一した構成・情報の順位づけなどを徹底したクリエイティブを行いました。
教科書本体と統一したデザインルールで制作し、わかりやすさの追求を徹底しています。


内容解説パンフレット
教員向けに「小学生の地図帳」の特色を紹介する内容解説パンフレットを制作しました。
デザインのトンマナは教科書本体を踏襲し、紹介する内容を教科書紙面から囲ってアルファベットで参照させるなど、視覚的に理解しやすくなるよう工夫してあります。

Webサイト
教員向けのWebサイトでは、新しくなった地図帳の特色を、パンフレットよりもさらにコンパクトに、わかりやすく紹介しています。
また、資料ダウンロードや動画への導線を各所に設置し、忙しい先生方でも必要な情報を簡単に見つけられるように工夫しました。教科書本体と合わせたポップで親しみやすいデザインで表現しています。

動画制作
教員向けの動画制作では、教科書判型の大きさや重さ、フォントやイラストの改善など、旧版と新版の比較や、問題の解き進め方などを、動画ならではのわかりやすい表現を意識して制作しました。
地図帳のポップでわかりやすいデザインを、動きや音にも踏襲しています。全体的にゆったりとしたテンポを保ち、ナレーションも優しく落ち着いた声の声優を起用し、親しみやすい動画にしました。
全編にわたりモーショングラフィックスを活用し、ストレスなく見られる気持ちの良い動きになるよう細かく調整しました。

