とびこめ!デンシアドベンチャー ブラウザゲーム
子ども向けSTEAM教育のためのブラウザゲームコンテンツ「とびこめ!デンシアドベンチャー」を制作しました。
「デンシアドベンチャー」は、弊社が企画から制作までを行ったSTEAM教育向けサイト「ハッケン!デンシランド」の拡充コンテンツです。
クライアントである村田製作所様は、「未来を担うモノづくり人材育成に貢献したい」という思いのもと、エレクトロニクス事業に関連するさまざまなSTEAM教育活動を行っています。
その取り組みのひとつである「デンシランド」では、村田製作所様の主力製品である電子部品の特徴や、電子部品が世の中でどう使われているのかを面白く伝えることで、子どもたちが理科に興味を持つきっかけとなるサイトを目指しています。
子どもたちが理科に興味を持つ、最初の入り口となるコンテンツ
企画にあたり、まずはサイト内の既存コンテンツとの棲み分けや、ターゲットの属性を整理。
新コンテンツを「理科の面白さをまだ発見していない潜在層に向け、興味を持つきっかけを与えるコンテンツ」と位置づけました。
発信する内容としては、既存コンテンツだけでは担保し切れていなかった、以下について、もっと知ってほしいという思いがありました。
・電子部品は、世の中に身近に存在し、社会の役に立っていること
・電子部品は、電子基板上の回路で適切につながることで、はじめて機能するものであること
さらに、潜在層の子どもたちに興味を持ってもらうためには、以下のポイントが重要でした。
・学習コンテンツでありながら小難しくなく、親しみを持ってもらうこと
・文章だけでなくグラフィカルな表現を用いて、直感的な理解を促すこと
こうした目的のもと生まれたのが、電子部品たちとともに「デンシランド」を駆け回る、アドベンチャーゲームのようなコンテンツです。
ユーザーである「あなた」はデンシランドにワープした異世界の住人となり、個性豊かなキャラクターたちと出会いながら、電子部品の理解を深めていきます。
エピソードを楽しく読み進めるうちに、いつの間にか電子部品が世の中でどう役立っているかを学び、理科への興味が育まれることを狙っています。
製品の特徴を活かした、個性あふれるキャラクターデザイン
実際の電子部品には外見上の差があまりないため、違いがわかりづらいと感じてしまう懸念がありました。
そこで、製品のコアとなる見た目の特徴をより際立たせ、電子部品をキャラクター化。
各部品の機能にあわせて性格を設定し、頭身や色味のバランス、顔つき、口調なども細かく調整することで、親しみあるキャラクターに仕上げています。
また、コンテンツを飽きずに楽しく読み進めてもらうため、「ハカセ」や「ジャンクパーツ」といった物語を彩るガイド役・敵役のキャラクターも制作しました。
楽しさと学びをバランスよく両立
コミカルな掛け合いを入れたり、選択肢によって会話を変化させたりと、楽しさを重視したシナリオライティングを行いました。
一方で、ただ楽しむだけでなく「学び」の要素もしっかりと取り入れています。
各エピソードでは「もしも電子部品が機能しなくなってしまったら」という世界を描き、世の中で電子部品がどう役立っているかをわかりやすく説明。
機能している状態・していない状態を動画でも表現し、直感的な理解を促しています。
さらに「電子部品は基板上での繋がりによって機能すること」を伝えるパズルパートや、豆知識を紹介するTIPSなど、「楽しさ」と「学び」をバランスよく提供できるコンテンツを設計しました。
より理解を深めたいユーザーには、既存コンテンツである「なるほど!電子部品ライブラリ」コンテンツへのリンクを促すなど、サイト内の回遊も意識しています。
細部までこだわる実装でUXを向上
STEAM教育の現場ではタブレットが多く使用されることを考慮し、マルチデバイスでストレスなく閲覧できるよう実装しています。
他にもBGM・効果音の演出など、ユーザーがコンテンツに没入できるよう、細部までUXデザインにこだわりました。
ぜひデンシランドの世界を訪れてみてください。