
成果につながるサイトリニューアルと運用サイクルを実現。「率直に議論できる」広報パートナーとしてのあり方とは
- Client株式会社類設計室様
- Project広報戦略の検討・実行支援、コーポレートサイトリニューアル
株式会社類設計室
金成 様
株式会社類設計室
意匠設計部松本 様
株式会社類設計室
営繕事業部 東京営繕室伊藤 様
ビーワークス
プロジェクトマネージャー野村
ビーワークス
デザイナー黄
ビーワークス
営業山本
概要
「社会の活力を生み出す」という視点のもと、設計・教育・農園などさまざまな事業領域で社会課題の解決に取り組んでいる、株式会社類設計室。ビーワークスは広報戦略のパートナーとして、設計事業部の戦略検討からコーポレートサイトのリニューアル、その後の運用支援までをトータルにサポートしている。採用面での成果や運用フローの確立につながったというリニューアルプロジェクトは、どのように行われたのか。その進め方や「同じ熱量で意見を交わした」という2社の関係性について、類設計室の部門を横断した広報チームである金成様、松本様、伊藤様と、ビーワークスのプロジェクトチームとで座談会を実施した。
所属部署は取材当時のものです。

事業計画書を読み解き広報コンセプトを提案
「今まで感じたことがないくらい進め方が丁寧だった」
ビーワークスを広報戦略のパートナーに選定いただいた経緯を教えてください。
松本松本お声がけした当時から、設計事務所として知名度をもっと高めたいという課題がありました。単に良い設計を続けているだけでは知名度に結びつかないため、より広報に力を入れなければいけないと考えていました。また、採用面でも広報の重要性を感じていたタイミングでした。
全体的な戦略から一緒に考えてくれるパートナーを探していたときに、弊社の教育事業部のブランディングプロジェクトにビーワークスさんが関わっていたことを知りました。こちらの声をしっかり拾い、それを形にするという一連のプロセスがすごく良いよという紹介を受けて、一度話してみたいと思ったのが始まりですね。
全体的な戦略から一緒に考えてくれるパートナーを探していたときに、弊社の教育事業部のブランディングプロジェクトにビーワークスさんが関わっていたことを知りました。こちらの声をしっかり拾い、それを形にするという一連のプロセスがすごく良いよという紹介を受けて、一度話してみたいと思ったのが始まりですね。

具体的にはどのような支援を行ったのでしょうか。
野村野村最初は類設計室さんから向こう3カ年の事業計画書をいただいて、内容の読み解きや、意図や想いのヒアリングをしました。その後、広報施策全体の方針を決めるため、「未来志向」「人材育成」「共創」などいくつかのコンセプトワードを弊社からご提案し、ディスカッションを重ねていきました。
山本山本まずはしっくりくる言葉や見せたい姿がどういうものなのか、共通認識を探ることに時間をかけましたね。
金成金成私たちのほうでも「教育分野以外の強みもアピールしたい」という想いはあったのですが、具体的にどう打ち出すかは曖昧だったと思います。ビーワークスさんからはコンセプトとなる言葉だけでなく、類設計室のどの強みがよりアピールできるのか、そのコンセプトに沿った場合のアウトプット例などをあわせて提示していただいたので、議論しやすかったと思います。その結果、「先端領域への姿勢や技術をよりアピールしていく」という方向性が決まりました。
野村野村広報全体として目指す姿の認識を揃えた後は、具体的な施策をいくつかご提案しました。その中でも、さまざまな発信の中心となり、成果の計測と運用改善のサイクルが形成しやすいコーポレートサイトリニューアルからまずは始めよう、ということになったんです。
実際に案件を進める中で、ビーワークスにはどんな印象を持ちましたか。
金成金成打ち合わせの資料がすごく丁寧で、しっかり分析していただいている印象を受けました。事例や資料をかなり読み込んだ上で、親身に寄り添っていただいていることが伝わりました。
野村野村ありがとうございます。特にコンセプトワードを考える際は、ゼロからはやっぱり難しいし、社内での共感も得られにくいと思います。そのために企業の理念やトップメッセージなどを読み込んで、大切にしている考え方やキーワードを抽出して反映していく方法をよくとっています。
松本松本打ち合わせ自体も、今まで感じたことがないくらい、丁寧に進めていただいていた印象です。毎回しっかりアジェンダがあり、最後にはタスクと期限を記録していただける。冒頭には前回の振り返りもしてもらえるので、「前の議論ではそういう結論になったな」と確認した上で、スムーズに今回のアジェンダに移れるのが良かったです。
野村野村最後のほうは週2、週3で打ち合わせしていましたよね。しかも一回一回の密度がすごく高くて。確認中のタスクも決定事項も飛び交っていたので、こまめな振り返りは意識していました。

社内アンケートをもとにデザインを検討
合意形成もしやすくなる制作プロセス
サイトリニューアルはどのように進めていったのでしょうか。
野村野村まずはどういうユーザーにどういう動きをしてほしいのか、ユーザーフローとサイトマップを検討しました。特に、先端領域に関心があるお客様や採用希望の学生さんたちは何を知りたいのか、ユーザー目線の目的から考えました。
黄黄デザインについては、具体的な案をつくる前に、社員の方々に向けてアンケートを実施しましたよね。「シャープ/柔らかい」「大胆/繊細」など世界観を表すキーワードをいくつかならべて、しっくりくるものを選んでもらう、という。

金成金成あのアンケートは実施できて良かったと思います。社内のメンバーの意識を見える化できました。バランスをとった答えをする人がいなくて、みんなやっぱり振り切りたいんだな、とわかり、私たち広報チームとしても思い切ったクリエイティブへ舵を切る自信になりました。
黄黄「先端領域」と言っても、飛躍するのか着実に進めていくのか、リードする存在なのか礎になる存在なのか、人によって捉え方は違うじゃないですか。そういうニュアンスの違いを含めて、社員の皆さんがどういうイメージを持っているのか見える化できたのも良かったと思います。その後、票が集中しているキーワードを3つの軸に分類して、それぞれをデザインに落とし込むとどんな世界観になるのか、参考資料をお見せしながらトーンを決めていきましたね。

金成金成アンケートは社内の合意形成にも役立ちました。リニューアルにあたって、特に悩んでいたことのひとつが合意形成だったんです。設計事務所ということもあって社内にはデザインを重視する人が多く、どうしてそのデザインになったのか、理由が絶対に必要になります。広報の一存で決めてしまうと共感は得づらいのですが、社内のメンバーの意見を集約するというプロセスを挟んだことで、決めやすくなったと思います。
野村野村さまざまなメンバーが関わるプロジェクトにおいて、アンケートは有効な手法の一つだと思っています。数値で可視化されるので納得感がありますし、数が少ない意見は一旦置いておく、という判断もできるので、プロジェクトを前に進めやすくなります。
松本松本基本的には私たちプロジェクトチームと社員の皆さんの想いは同じだったので、それがわかっただけでもやりやすくなりましたね。
山本山本サイトリニューアルのような大規模なプロジェクトになるほど、良いものをつくるだけではなく社内の合意形成が課題になると思います。弊社はそうした合意プロセスを支援する実績も多いため、今回も上手くノウハウを活かしながら貢献できたのかなと思っています。
率直に議論しながら良いものをつくれる
ビーワークスは「求めていたパートナー」
実際の制作においては、どのようなご評価をいただけていますか。
金成金成建築とWeb制作は似ていると思っていて。建物をつくるときは機能とデザインを常にセットで考えなければならないのですが、Webのデザインも見せ方だけじゃなくて使い勝手が大事ですよね。デザイン案に対して私たちから要望を出したときに、ビーワークスさんは目線の動きや誘導しやすさといった、Webとしての使いやすさを踏まえて提案いただいているのが伝わりました。そこを率直にぶつけてくれたからこそ私たちも大事なことに気づけましたし、じゃあこうしてみよう、と柔軟に検討できました。
野村野村類設計室さんにもやりたいことをしっかり言語化していただいたので、こちらからも変えるべきだと思っているところは言語化して伝えることを意識していました。それによって密に議論できたのが良かったなと思います。
議論が白熱することもあったのでしょうか。
金成金成これは譲りたくないな、というものをぶつけると、同じ熱量で提案が返ってくるんですよ(笑)。だからこそ、ここは大事なポイントなんだな、と私たちも知ることができました。
黄黄もちろん、類設計室さんとして伝えたいことがあるからこそのご要望だとは理解しています。ただ私たちとしても、ユーザーの受け取り方を考えるとこうしたほうがいいんじゃないか、というご提案はしっかり返すようにしていました。そのバランスをどうとるかについての議論が多かったと思います。
野村野村トップページで使うビジュアルについての議論が記憶に残っています。類設計室さん側は、会社の想いや情熱を伝える暖色系のイメージを持たれていましたが、私たちは先進性や未来観が感じられる、クールで落ち着いた方向性が良いんじゃないかと考えていて。その議論で3回くらいラリーが発生したんじゃないでしょうか。
松本松本でも、私たちが求めていたのはまさにそういうパートナーなんですよ。こちらが言ったことをそのまま受け取るだけだと、困ってしまったと思います。
金成金成こちらの意見を尊重してくれるのは嬉しいですが、それに寄りすぎても良い物ができるとは限らないじゃないですか。私たちも新しいことに挑戦しているので、その挑戦に一緒に応えて、新たな考えを提示してほしいんです。そのためには意見がぶつかっても良い。忖度なくいろいろやりとりできるという、求めていたパートナー像にビーワークスさんはぴったり合っているんです。

黄黄私は教育事業部さんのプロジェクトにも関わっているのですが、類設計室の方々は共通して、必要以上に立場を意識せずにディスカッションさせていただけるのが嬉しいです。もっと良くするにはどうすればよいのかを、同じ仲間として意見をぶつけあえる。私たちパートナーに対しても感じますし、類設計室さん社内でもそうした関係性でお仕事しているのかなと思います。
金成金成そうですね。もちろん上司と部下の関係はありますが、それを感じさせないくらい対等に議論できる雰囲気があると思います。
運用支援によって記事のクオリティがアップ
採用面での効果も実感中
リニューアル後の運用においては、どのような支援をしていますか。
野村野村GA4を用いたWebサイトの分析と、記事制作の支援をしています。
金成金成作成いただいた分析レポートを、社内の報告に使っています。何でもかんでもやったほうが良いとするのではなく、今すぐできることなのか、将来的に目指すことなのか、優先順位も整理して提案いただけるのがありがたいです。新しい課題を発見して取り組んでいくというサイクルが回り始めていると感じます。
伊藤伊藤私は主に記事制作を担当しているのですが、ビーワークスさんの支援がひとつの安心基盤になっています。私たちがつくった記事に対して、社内では気づけない視点からアドバイスをいただけるのがとても助かります。
野村野村もちろん記事のベースの部分は、専門家である類設計室さんが作成したものを活かす形にはなります。ただ、第三者の視点で見たときに引っかかるところがないか、表現としてはこうしたほうが良いのではないか、この読者を想定するならこの内容をメインにしたほうが良いのではないか、といった視点を意識してアドバイスさせていただいています。
松本松本実際に記事をつくるのは現場のメンバーなので、とにかく自分が伝えたいことを書いてしまいがちなんですよね。それで難しくなりすぎて、誰が読むのかわからなくなってしまうこともあったんですけど、そこをビーワークスさんに指摘いただいてブラッシュアップすることで、記事の質がかなり上がってきていると思います。
伊藤伊藤記事や打ち合わせの中で社員にしか通じないような言葉を使ってしまうこともあるのですが、ビーワークスさんはそれを流さずに、一つ一つちゃんと意味を確認してくれるので助かっています。どうしても自分たちでは気づけないところなので。

リニューアルして3カ月のタイミングではありますが、成果だと感じていることはありますか。
松本松本インターンなどの学生の応募が、リニューアル後にグンと増えたと感じています。SNS等との相乗効果だとは思うのですが。
野村野村それは嬉しいですね!
金成金成リニューアル時に「設計理念」というページをつくった効果なのか、これまでより学生が会社のことを深く知ってくれている、コーポレートサイトをちゃんと読んでくれている、と感じるようになりました。
山本山本それは実際に学生さんと話すなかで感じるのですか。
金成金成そうです。理念などをしっかり理解してくれています。実はあのリニューアル自分がやったんだよ、なんて自慢しながら話したりもします(笑)。
伊藤伊藤もうひとつ大きな成果と言えるのが、記事制作のフローが確立したことだと思います。これまでは執筆者が伝えたいことを書くだけで、その評価の仕方もわからなかったのですが、まずはどんなターゲットに向けてどんなキーワードを入れて書くかを広報担当者が固め、記事担当者に依頼するというフローを確立できました。最初に依頼書があることで、評価もしやすくなりました。
野村野村定量的な成果としても、サイト全体のPVやエンゲージメントといった数値はリニューアル前と比べて順調に改善しています。今後もより伸ばしていきたいですね。
事業部をまたいだ共創力を発信するため
パートナーとして共に考え続ける
今後、さらに取り組みたい広報施策などはありますか。
金成金成類設計室には教育、農園、営繕、地域共創といった設計以外の事業部があります。それら複数の事業部による共創の力を発信していきたいです。設計だけじゃない会社というのは業界的にも非常に稀有な存在で、それが強みでもあります。広報戦略にもその強みを落とし込み、社外に伝えていくことが今後の課題だと考えています。
山本山本私たちは教育事業部さんのご支援もさせていただいているので、類設計室さんの感性を深く理解したパートナーとして、引き続き多方面でご支援できると考えています。振り子のように事業部をまたいで協力できる存在になりたいですね。

黄黄教育事業部の類学舎さんと行ったワークショップのように、狭義のデザインには収まらないご支援も続けていきたいです。
野村野村コーポレートサイトについても、リニューアルして終わりではないと思っています。今日いろいろと成果をお聞きできましたが、リニューアルして良かったなとさらに思っていただけるような成果を出すため、これからも記事制作やデータ分析をご支援していきたいと思います。
金成金成ありがとうございます。今ある課題もそうですし、これから生まれてくる課題についても、きっと簡単には答えの出ないことが多いと思うので、パートナーとして一緒に考えていただけると嬉しいです。
松本松本改めて、リニューアルを一緒にやれて本当に良かったなと思っています。より良いものをつくるために議論を惜しまないという、そのスタンスのままでぜひ今後もお付き合いできればと思います。
野村野村こちらこそ、今後もよろしくお願いします。本日はありがとうございました!

※実際のデザインや意識したポイントなど、より具体的な制作内容については実績ページもあわせてご覧ください。
類設計室 設計事業部 コーポレートサイト
※類設計室 教育事業部様とのプロジェクトについては、以下の実績ページもご覧ください。
類設計室 教育事業部 広報プロジェクト 実績ページ