Beeworks Thoughtful design

DXを推進する新規サービスをブランディング。チームの思いを言語化し、表現するためのプロセスとは

member
  • BIPROGY株式会社上野 様
  • BIPROGY株式会社小林 様
  • BIPROGY株式会社瀬嵐 様
  • BIPROGY株式会社桝田 様

  • ビーワークス
    ディレクター
    野村
  • ビーワークス
    営業
    三浦
  • ビーワークス
    デザイナー
    臼井

概要

クラウドなどのサービスビジネスや、ソフトウェアの開発・販売を行うBIPROGY株式会社は2022年、アプリケーション開発運用関連サービスを「AlesInfiny」に統合。
ビーワークスは、この「AlesInfiny」の再スタートに伴う新たなメッセージの発信やブランドの再構築の支援、ブランドサイトの制作を担当した。
ミッションクリティカルシステムのクラウド移行や、数多くのSaaS型ビジネスのシステム開発の第一線で培ってきたノウハウを集結させた「AlesInfiny」を訴求するため、ブランディングはどのように進められたのだろうか。マーケティング担当の上野様、UX担当の小林様、技術開発を手がける桝田様と瀬嵐様に登場いただき、ビーワークスのディレクター野村、営業の三浦、デザイナーの臼井と、当プロジェクトを振り返った。

技術を統合した新サービスとしてのブランディングが課題

AlesInfinyとは、どのようなサービスなのでしょうか?

桝田
桝田これまでBIPROGYがサービスを提供する中で培った技術や、学んできた新しい開発手法など、蓄積したノウハウをひとつの形式知に変えてお客様に提供していく、そういった目的で立ち上げたアプリ開発運用の総合サービスです。今までも技術的なアセットを商品化することはあったのですが、今後は、DXへの対応も含めて、UX(ユーザーエクスペリエンス)向上や、クラウドやAI、IoTといった新しい技術、アジャイル開発といったモダンな手法も取り入れた新しい商材が求められます。それらを総合的に提供することで、開発効率の最大化や価値提供に結びつくという考え方で定義したのが、AlesInfinyです。
上野
上野これまでも既存の商品・サービスごとに情報発信していたのですが、技術を統合した新サービス「AlesInfiny」として価値訴求するにあたり、各個別の商品・サービスを組み合わせただけだと、AlesInfinyの価値が伝わらないと思いました。また、ブランドを下支えする技術や我々の強みも含めて丁寧に伝えていく必要があると感じていましたので、一緒にブランディングをしてくれるパートナーを探していたんです。

ビーワークスに声をかけられたきっかけは何だったのでしょうか?

小林
小林ビーワークスさんとはこれまで社内の別の仕事を一緒にやってきて、プロダクトのUIデザインやサービスサイトのリニューアル、また、販促ツールも含めたブランディングに近いことをお願いしてきたんですね。今回のような統合サービスのブランドコンセプトを策定する複雑なブランディングは一緒にやったことはなかったのですが、お願いできるのではないかと思い、お声がけしました。
上野
上野当社のことをよく知ってくださっているという信頼もありました。またスケジュールが決まっている中、要件が固まりきっていなかったのですが、具体的にご相談したところ良いご提案をいただいたので、ご一緒させていただきました。

ご依頼の段階では、AlesInfinyのブランドの方向性は、どこまで固まっていたのでしょうか。

上野
上野ウェブサイトでの情報発信はしていたのですが、AlesInfinyは技術の集合体ということもあり、それぞれの商品やサービスについて個別で発信していました。トータルでの見せ方については固まっていなかったですね。
野村
野村事業計画やリリースの計画を詳細に共有いただいて、それをどうブランドとして見せていくのかというところから、一緒に検討させていただきました。
三浦
三浦まず、ワークシートによるチームの皆さんの意見のヒアリングを行った上で、ブランドコンセプトの策定とロゴの作成を並行して行い、その後ウェブサイトを作っていくという進め方をご提案させていただきました。
上野
上野この期間内でどのような方法で進めるのがベストエフォートかということを、プロセスで見せていただいたので、とてもわかりやすかったですし、安心しましたね。

ワークシートを通して目指すブランドのビジョンを共有できた

ワークシートを実施した理由は何だったのでしょうか。

三浦
三浦ブランディングの前提となるサービスに関する社内の合意形成を行う上で、ワークショップを実施するのは時間的に厳しかったので、ワークシートで意見を吸い上げる方法をご提案しました。技術担当の方やマーケティングの方など、BIPROGYの中にもいろいろなステークホルダーがいらっしゃる中で、合意形成を確実に行う方法として有効だと考えたんです。
野村
野村BIPROGYのチームの皆さんのAlesInfinyに対する思いや将来像を言語化することで、今後につながる共通認識を持てますし、そのワードを使ってブランディングを進めればブレや修正が少なくなります。そこで、現状の開発事業のイメージと、AlesInfinyが目指すイメージについて、対立する言葉のうちどちらが当てはまるか10段階で答えていただくワークシートをご用意しました。
三浦
三浦「安定感/挑戦的」、「先進/伝統」、「ぐいぐい引っ張る/いっしょに走る/背中をそっと押す」などの16項目に答えていただいて、ブランドの将来像や、変えたいこと、変えたくないことを記述していただきました。

BIPROGYの皆さんは、ワークシートのフィードバックを受けて、どのような印象を持たれましたか?

瀬嵐
瀬嵐「クール/情熱的」というような、イメージ的なものは意見がばらけたんですね。ただ、「挑戦的」や「先進的」という目指したい方向性は、みんな共通して抱いていたんです。改めて意識統一ができたのは、今後のためにも良かったですね。
野村
野村私が印象的だったのは、BIPROGYの皆さんが、「今までは縁の下の力持ちのような存在だったけど、伴走したり、前に出て引っ張っていくスタイルを目指したい」という思いをお持ちだとわかったことでした。そういったお話はそれまでも、皆さんの中でされていたのでしょうか?
瀬嵐
瀬嵐特に話題にはなっていなかったのですが、ワークシートによって言語化され、共通認識になりましたね。我々はSIerというお客様に発注いただく立場ですが、今後は、特に新しい技術に関してはお客様をリードしていきたいとも考えているので、それが表れたんだと思います。
小林
小林AlesInfinyというサービスを展開する中で、会社として変わっていかなくてはいけないという思いは感覚的に持っていると思います。私はUXを担当しているのですが、今回のワークシートで、エンジニアの思いや大切にしていることを知ることができたのは、面白かったですね。意外な発見がありました。

業界内での位置付けもふまえたブランドコンセプトを提示

ワークシートの結果を、ブランドコンセプトとしてどう言語化していったのでしょうか。

野村
野村コンセプト作りの一歩手前として、皆さんが重視しているキーワードや、これから変えていきたいという思いをピックアップし、ブランドとして目指すべき姿を言語化していきました。AlesInfinyの見え方として、「先頭に立ちどんどん引っ張っていく先導者」になりたいのか、それとも「パートナーシップを持って伴走していく」姿を目指すのか、グラデーションをつけた方向性をいくつかご提案して、温度感をすり合わせていきました。
上野
上野最初は、3案ご提案いただいたんですよね。それを見た私たちが「2と3の間だとどうなりますか?」と無理なお願いをして、4つに増やしてもらった記憶があります(笑)。その上で、「これは言いすぎかも」とか、「これだと今とあまり変化がないよね」というふうに、調整していきました。
野村
野村先進性もありつつ、それまで通りの強みを大事にしたいというバランス感は、いろいろとお話しながら、ベストなラインを探っていきましたよね。

他社さんと比較した時のAlesInfinyの強みとしては、BIPROGYの中ではどうとらえていたのでしょうか。

上野
上野当社はこれまでずっと、金融機関などのミッションクリティカルな、絶対に止まらせてはいけないシステムを手がけてきた実績もあり、そういった技術に裏付けられた安定性は圧倒的な強みだと思っているんです。それと、お客様と、困難なことを一緒にやり切る力も強みです。途中で投げ出さずにお客様と一緒に取り組むという伴走感は、やはり強みとして伝えていきたいと思いました。
小林
小林自分たちとしての思いだけではなく、競合他社さんと比べたときにどういう位置づけにいるかという点も、考える上でのポイントとして提示してくださったのが良かったです。
野村
野村業界全体で見ても、先進性や挑戦的な姿勢と、お客様に寄り添う伴走感を両立して見せている企業さんはあまりいなくて。そこを目指していこう、という方針になりました。その方針を端的に表現した言葉として、「DXの可能性を切り拓く。」というブランドコンセプトが生まれましたね。

ブランドの象徴として、変革への意思を示す力強い「船」のイメージを採用

ブランドのモチーフとして「船」が用いられていますが、このコンセプトはどのように決まったのでしょうか。

臼井
臼井伴走感や安心感を感じさせつつ、先進性や挑戦する姿勢も表現できるのが「船」のデザインだと思ったんです。ブランドコンセプトは3パターン提案したのですが、ビジュアルもセットで提案しました。2案は船をベースに、もう1案は、先進性に振り切ったスピード感のあるビジュアルを作りました。
野村
野村その中で、「DXの可能性を切り拓く。」というブランドコンセプトと、波をかき分けて進む「船」のイメージの組み合わせを採用いただきました。
臼井
臼井僕たちとしては「これは『船』しかない!」という確信はありつつ、ご提案の際には少し不安もあって。船のイメージって、システム開発とはかなり離れているじゃないですか。提案を受けて、どういう印象を受けましたか?
上野
上野……確かに「なんで船?」っていう気持ちはありました(笑)。
小林
小林(笑)船にもいろいろありますからね。ご提案を見て、これは氷を砕く砕氷船なのか、豪華客船なのか、議論した記憶があります。抽象的な船のデザインなので、想像力をかき立てられましたね。
瀬嵐
瀬嵐私も、最初はITの会社ってわかってもらえないんじゃないかと思いました(笑)。

なるほど。では、「船」のビジュアルで行こう、と決めた理由は何だったのでしょうか。

上野
上野3案のうち、未来的なビジュアルは、個人的にはよく見る印象があって、差別化につながらないと感じたので、せっかく変わりたいという思いがあるのなら、インパクトがあるほうが面白いかなと思ったんです。それに「DXの可能性を切り拓く。」というコンセプトにも納得感がありました。
瀬嵐
瀬嵐コンセプトとビジュアルを合わせて提示してもらったのが良かったですね。DXというキーワードと伴走感というイメージを伝えるには船がいいよね、ということをみんなで話しました。
臼井
臼井デザインを進める上では、リアルな船になりすぎないように意識しました。BIPROGYの皆さんにいろいろなフィードバックをいただきながら、背景も本当の海というより未来感のあるデザインにして、ブランドを表現するモチーフとしての「船」になるように、色味や形を調整しています。また今回、AlesInfinyのロゴも制作したのですが、こちらも船の要素を含ませつつ、伴走感や先進性を表現できるデザインになるよう検討しましたね。
野村
野村ブランドコンセプトも、モチーフも、ロゴも、最初にBIPROGYの皆さんからの思いを言語化してもらったので、迷ったときはそこに立ち返って判断することができました。インパクト重視に見える船のモチーフも、キーワードと照らし合わせながらロジカルに考え、その表現にたどり着いています。今回の成果物たちはどれも、「AlesInfinyのブランディング」としての一貫性があるものになっているのではと思います。

ビーワークスと一緒のプロジェクトには学びが多い

今回、ビーワークスと進めたAlesInfinyのブランディングのプロジェクトに対する満足度はいかがですか?

上野
上野要件定義からブランディングのプロセスを決めて、一緒に検討してくださったという、アプローチの仕方がとても良かったです。関係者が多い中で、ワークシートを中心に関係者の納得感を得ながら進められたのは助かりました。
瀬嵐
瀬嵐スケジュールがタイトな中、必要なアクションの管理も含めて進めてくださったので、ありがたかったです。宿題をもらっても、こちらがこなせないこともあって(笑)。待っていただいたり、柔軟に対応していただいたりしながら、進行できたのが良かったです。
桝田
桝田ふだん我々は、技術主幹の立場で商品を売っていく思いは強いですが、会社のありたい姿というものを強く意識することは少ないんですね。なので今回、ワークシートを通して自分たちが大事にしている価値観を明確にでき、それをブランディングとして形にできたので、感動しました。
小林
小林私はこのプロジェクトに限らず、いつもビーワークスさんには感謝していますね。曖昧なリクエストもしっかりクリエイティブとして形にしてくれる力は、今回、AlesInfinyに関しても遺憾なく発揮してくださったと思います。コンセプトの策定をロジカルに進めてくださったり、ワークシートを使って意見を吸い上げるアプローチに関しても、改めて、すごいなと思いました。ビーワークスさんと案件をやると学びが多いので、私は、一緒にお仕事をするのが好きなんです。
三浦
三浦そう言っていただけて光栄です!
野村
野村すごく嬉しいお褒めの言葉、ありがとうございます!……逆に、ビーワークスにもっとこうしてほしい、と思ったことはありますか?
上野
上野そうですね、オーダーしたことには全て対応してもらったと思うのですが……ブランディングを立ち上げたのち、次はそれをどのように発信していくべきか、という施策の提案もあったら、より良かったかもしれません。
小林
小林外向けのブランディングだけでなく、インナーブランディングの施策もですね。サービスがカバーする領域が広い分、ステークホルダーもかなり多いんです。どうやってチーム内でブランドの思想を浸透させるかも、現状の課題になっています。
野村
野村確かに。ブランドは立ち上げてそこで終わり、ではないですものね。本プロジェクトは立ち上げまでのご支援になりましたが、ブランド浸透についてもビーワークスにできることを考え、機会があればまたご支援させていただきたいと思います。
小林
小林そうですね。今後は弊社のお客様の案件でも、こうしたブランディングを含めたお仕事ができると思いますので、こういうことをやりたいお客様がいたらぜひお声がけして、一緒にやりたいですね。
野村
野村ぜひお願いしたいです。本日はありがとうございました!

公開日:2023/11/16

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