2026年度グッドデザイン賞を受賞! 正解のない新規事業開発を支える圧倒的当事者意識 Client 味の素株式会社 Project 新規Webアプリケーションサービスの開発・運用支援 味の素株式会社 R&B企画部フードテックグループ グループ長 采 様
味の素株式会社 R&B企画部フードテックグループ マネージャー 秋月 様
味の素株式会社 食品事業本部マーケティングデザインセンターD2C事業部販売マーケティンググループ マネージャー 小田 様
味の素株式会社 R&B企画部フードテックグループ 佐々木 様
ビーワークス PdM 谷口
ビーワークス PdM 小川
ビーワークス テクニカルディレクター 得津
概要 Summary 味の素株式会社は2026年5月、給食事業会社向けAI献立生成サービス「AI献立プランナー powered by Ajinomoto Co.」(以下、AI献立プランナー)の商用版をリリース。社会福祉施設や医療施設、教育施設などの給食の献立づくりを効率化する業務支援サービスだ。ビーワークスは同サービスの開発主幹を務め、商用版リリース後も、利用者向けのカスタマーサクセスやプロダクトの機能改善などの支援を継続している。そんな「AI献立プランナー」は、2026年度のグッドデザイン賞を受賞した。社会インフラでもある給食事業を支える同サービスは、どのような試行錯誤を経て生まれたのだろうか。開発を担当した味の素の采様、秋月様、小田様、佐々木様とともに、ビーワークスのプロジェクトチームのメンバーがその道のりを振り返った。
所属部署は取材当時のものです。
給食業界の人手不足と業務負荷の課題を 味の素の知見をもとに解消したい 「AI献立プランナー」に込めた思いや目的を教えてください。
采 采 味の素は栄養に関する社会課題を解決したいという思いから創業して、今も「10億人の健康寿命を延伸する」という目標のもと、社会的価値と経済価値を両立する事業を続けています。その実現に向けて、デジタルの力でもお客様の課題を解決するため、デジタルサービスの新規事業を検討してきました。
秋月 秋月 食に関わる各業界でPoC(概念実証)を行う中で着目したのが、給食業界の人材不足や管理栄養士の業務負荷という課題でした。日本の給食は世界的に見ても品質が高い一方で、栄養や季節感、重複回避などを考えながら毎日の献立をつくるのはとても大変です。そこで、子どもから高齢者まで幅広い人の健康を支えている、給食業界の課題を解決するための新サービスを立ち上げることになりました。
「AI献立プランナー」とは、どのようなサービスなのでしょうか。
小田 小田 給食事業者が持つ献立・料理データを活用することで、献立づくりの効率化と品質の安定化を実現する業務支援サービスです。管理栄養士が設定した条件を満たす献立の自動生成機能で、現場施設での献立作成者の業務負荷を軽減します。
機動力と柔軟性を備えたビーワークスと新規事業を形に 開発パートナーにビーワークスを選んだ理由を教えてください。
秋月 秋月 ビーワークスさんは当社の別サービスの開発をご担当されていたのですが、社内の評価が高く、デザイン力だけではなく開発力も優れていて、抽象度の高い相談も「何をすればいいか」というところから一緒に考えてくれると聞いていました。新規事業の要件定義フェーズから機動力高くコミットメントを発揮してくれるという確信からプロダクトの開発をビーワークスさんに依頼しました。
まだ世の中にないものを形にする上で、頼れるパートナーだと感じたんですね。
秋月 秋月 おっしゃるとおりです。
谷口 谷口 他のPoCでご一緒した後の年末に、味の素さんにご挨拶に伺いました。そうしたら、その場で新しい事業のオリエンが始まって(笑)。
秋月 秋月 「AI献立プランナー」の構想が形になり始めた頃で、少しでも早く相談したかったんです。すでにビーワークスさんの開発力と機動力、柔軟性は十分わかっていたので。ビーワークスさんは年末のご挨拶で来られたけれど、こちらは「やれますか?」という勢いだったので、驚かれたと思います(笑)。
「AI献立プランナー」の開発で、大切にしたことは何ですか?
秋月 秋月 大事にしているのは、こちらの思い込みで機能を作らないことです。実際に使う現場の声を重視して、給食事業者のお客様とのコミュニケーションから一次情報を受け取り、それを踏まえて要件を固めてから必要な機能に絞って開発をしました。
谷口 谷口 一旦はシンプルに作ってみて、お客様が実際に使われて、喜んでいただいたり困ったりしている反応を見て作り直すというアプローチをしましたね。アプリケーションは生き物なので、スピーディに作って試して、ダメであればこだわらずにまた新しく試す、を繰り返して改善させていくことが大事だと思っています。
秋月 秋月 リリース後も、お客様のフィードバックを元に新機能の開発やアップデートを重ね、お客様と一緒に作っていくことを大切に、柔軟性を持ってサービスを育てています。
「できることはなんでもやる」当事者意識 新たな対応領域でも期待以上の活躍をしてくれた ビーワークスのプロジェクトマネジメントや開発ステップはどう評価されていますか?
秋月 秋月 信頼していたからこそ、判断や作業を大幅に任せることができました。その信頼を生んだのは、第一に、ビーワークスさんの圧倒的な当事者意識です。自分たちの会社の事業のように取り組んでくださるので、パートナーというより、一緒に事業を進める仲間として頼っています。
小川 小川 私は「AI献立プランナー」のPoCの段階でプロダクトマネジメントチームの一員としてジョインしました。「AI献立プランナー」についてなんでもやるチームで、「できることはなんでもやろう」という意識で取り組んできたので、当事者意識を評価いただけてとても嬉しいですね。
秋月 秋月 もうひとつありがたいのが、利用者に向けたカスタマーサクセスも引き受けてくれたことです。ビーワークスさん内ではまだ経験の浅い領域だったにもかかわらず、飛び込んで一緒にやってくださったのが本当に心強かった。お客様対応での柔軟性も高くて、私たちよりもお客様から慕われていると思います(笑)。
佐々木 佐々木 私はプロダクトのリリース後にジョインしたのですが、ビーワークスさんの当事者意識とスピード感には驚きましたね。お客様からのフィードバックを受けてすぐに修正してくださるので、私がついていけないぐらい速いです(笑)。そのスピード感は、皆さんが積極的に最前線に出て一次情報をキャッチしてくれるからこそだと思います。プロダクトへの愛も伝わりますね。しかも、開発やお客様とのやりとりをすごく楽しそうにやられていて! 皆さんはつらつと、導入支援の講師役を担当してくださっています。
秋月 秋月 ビーワークスの皆さんは、初めての取り組みに対しても、それぞれが小さなPDCAを回してどんどん改善してくれていると感じます。こちらが望むこと以上のものを求めて皆さんがそれぞれ成長してくださっているからこそ、こうした新しいサービスの開発で活躍できるのだと思いますね。
小田 小田 当社のメンバーにも負けないくらいの熱意と機動力をお持ちですよね。こちらの意図をすぐにくみ取って動いてくださる吸収力の高さも感じます。私は、今は「AI献立プランナー」の担当から離れているのですが、期待以上に活躍してくださったビーワークスの皆さんには、とても感謝しています。
リリースを妨げる想定外の事態も 柔軟な対応とコミュニケーションの工夫で乗り越えた 開発から今に至るまで、もっとも大変だったことは何ですか?
得津 得津 最初のベータ版リリースのタイミングが、一番大変でしたね。いろいろなことが予定通りに進まずに、なかなかリリースできなかったことを覚えています。
秋月 秋月 想定外のことが重なって、「このままじゃ間に合わないぞ!」という時期もありましたけど、このチームには悲観的になる人はあまりいなかったですよね。
谷口 谷口 確かにそうですね。「とにかく世に出すぞ!」と前を向いていました(笑)。
小川 小川 私も、このチームに入ったときに「前向きな人が多い!」ということが印象的でした。
想定外の事態というのは、具体的にどういうことですか?
得津 得津 「AI献立プランナー」は他社で開発されたサービスとの連携が必要なプロダクトなのですが、連携先のサービスとうまくつながらないトラブルは特に対処が難しかったですね。データの受け渡しは問題なくても、「インフラのここで詰まってしまう」とか、「ここの権限がないからつながらない」などいろいろな問題が発覚して、てんやわんやしました。そういうときは、他のベンダーさんに単に「つながらないので修正してください」と伝えるだけでは先方も対応が難しいし、時間も掛かってしまうため、こちらで原因を調べて目星をつけてから、「こういうエラーが出ているからこういう権限を付与してください」というように具体的に伝えました。なんとか前進できるように、柔軟な対話を意識しましたね。
小田 小田 ビーワークスさんは、他のベンダーさんとのコミュニケーションや調整がすごく上手ですよね。今回のようなマルチベンダー体制において、まさにプロジェクトの中核を担っていただいたと思います。
完成したAI献立プランナーに対する満足度はいかがですか?
秋月 秋月 ビーワークスさんのお仕事は本当に素晴らしいです。一方で、「AI献立プランナー」というプロダクト自体はまだ生まれたばかりで、成長過程にいます。これから改善を重ね、管理栄養士の皆さんがより簡単に使いこなせるプロダクトにできれば、いよいよ世の中に広げていく段階に進めるはずです。このチームなら、そのフェーズを乗り越え、数字だけでは評価しきれない大きなプロダクトに育てられると思っています。
「AI献立プランナー」を使っている利用者さんからは、どのような評価を受けていますか?
秋月 秋月 プロダクトの進化に期待してくださっている印象です。それに、「先週の定例会で伝えた課題が翌週には改善されている」ということを体験していただいているため、「自分たちもプロダクトを一緒に良くしている」という意識を持ってくださっています。自分が使えば使うほど良くなっていくという期待感が醸成できているのが、私たちとしてもありがたいですね。 現在、開発を進めているAIエージェント機能にも注目いただいています。栄養素を最適化するためのAIエンジンに加えて、それを操作するAIエージェントを搭載することで、AIに相談しながらより直感的に「AI献立プランナー」を使えるようになります。こうした最新技術を組み合わせたプロダクトの進化を、利用者の皆さんが楽しみにしてくださっているとも思います!
2026年度グッドデザイン賞を受賞 このたび、「AI献立プランナー」が2026年度グッドデザイン賞を受賞しました。受賞決定時はどう思いましたか?
小田 小田 サービスの社会的な意義や、お客様からの評価、チームの皆さんが積み重ねてきた努力や想いを考えると、受賞するのではという予感はありました。みんなでゼロから事業として形にしてきたものが評価されたことは、率直に嬉しいですね。立ち上げの頃から支えてくださった皆さんにとって、今回の受賞が自己実現のひとつにつながったのであれば、それも嬉しいです。
佐々木 佐々木 お客様にも、自分たちが使うプロダクトの良さを改めて実感してもらえるのではないかと思います。そのように、お客様とも一緒に喜べる賞を獲得できて、ビーワークスさんに感謝しています。「AI献立プランナー」の事業をさらに成長させる上で、関係者のモチベーションにもつながると期待していますね。
谷口 谷口 ビーワークスとして初の受賞です! 「やっと」という思いで、とても嬉しいです。
小川 小川 給食事業者の皆さんのために、とにかくやるべきことをやろう、とプロジェクトを進めてきたので、社会的な意義のあるものとしてサービスのデザイン性が評価されたことが嬉しいですね。
得津 得津 開発を担当している皆さんに感謝を伝えつつ、一緒に喜びを分かちあえるのが楽しみです。
今後、ビーワークスに期待することは何ですか?
小田 小田 「AI献立プランナー」は、日本だけではなく、世界中の給食事業者やその先にいる生活者の豊かな食生活を支える「あたりまえ」のサービスになると信じています。ビーワークスの皆さんには、その実現のため、これからもご支援いただけるとありがたいです。
秋月 秋月 事業はまだ成長過程にありますが、ビーワークスの皆さんにはこれまでと同じように小さな改善を積み重ねていただきたいですし、我々もプロダクトと共に成長していきたいですね。今後、新機能や派生事業をビーワークスさんと一緒に検討することもありうると思います。会社を超えた仲間だと思っているので、このメンバーでこの事業を長く続けていくために、まずは「AI献立プランナー」を軌道に乗せることを目指して、一緒に取り組んでいきましょう。
得津 得津 本当に、大きなポテンシャルを持ったプロダクトですよね。これからも現場の声を聞きながらスピード感を持って改善していけるよう、がんばります。
谷口 谷口 事業拡大を見据えた運用体制をアップデートさせ、お客様に高品質なサービスを提供できる環境整備をもっと進めていきたいですね。
小川 小川 本日はありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします!
※より具体的なプロジェクトの制作内容については実績ページもあわせてご覧ください。給食事業会社向けAI献立生成サービス「AI献立プランナー powered by Ajinomoto Co.」開発プロジェクト
※グッドデザイン賞 受賞のお知らせは以下よりご覧ください。2026年度グッドデザイン賞 受賞のお知らせ
公開日:2026/10/29
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